「妄想力」を高め、論理的に伝えるブログ

「妄想力(想像力)」豊かに、自分の頭で考えるスキルをアップしたい。思考停止のアンカリングから脱却してクリエイティブに生きる!お気軽にフィードバックいただければ幸いです。

「日本経済はなぜ最高の時代を迎えるのか?」 by 村上尚己


地元で経済初心者向けに勉強会をやってくれた人がオススメしてくれた本。テレビや新聞などのメディアで語られている経済ニュースの反対側の意見を、経済初心者にも分かりやすく説明している。

経済を知るにはインフレとデフレを理解する事から

インフレ率がプラスであればインフレ(物価が上がる=マネー量が増える)。マイナスであればデフレ(物価が下がる=マネー量が減る)。中央銀行(日本は日本銀行、アメリカはFRB)はマネーを創出する権限をもつ唯一の機関であり、マネーの量を調節している。

 

2012年12月からの第2次安倍内閣によるアベノミクスは金融緩和でマネー量を増やし日本のインフレ率を2%に引き上げる「脱デフレ」が至上命題日本銀行も2013年3月に黒田東彦総裁・岩田規久副総裁が任命されデフレを許容しない標準的な中央銀行になった。

 

経済の動きは中央銀行の金融政策によって動いていくのであり、トランプ氏が大統領になりアメリカが不安定になる為、安全な日本の円が買われ円高になるという事ではない。また、短期的な投資資金「投機マネー」の動きも市場への影響は少ない。

 

日本で20年間続いたデフレが日本経済における最大のネックであり、様々な問題を発生させた。
・5%の高い失業率と年間3万人を超す自殺者
ブラック企業など雇用環境をめぐる問題
・高齢化に関わる社会保障の問題
・子育てや教育の問題
など

アベノミクス3本の矢

①金融緩和②財政出動③成長戦略の3つの軸を掲げ①②によってインフレ率が2%程度で安定し総需要不足が解消された後、規制緩和などの成長戦略をおこなう事で成長率の押し上げを行う。アベノミクスの金融緩和は効果が出ていないと言われているが、失業率が4%半ばから3%まで減少し、自殺者も3万人を大きく下回っている。この金融政策の根幹は「リフレーション」という金融緩和によって緩やかなインフレをキープし経済を成長させるという世界標準的な当たり前の政策と考えられ日本銀行と協調して実行をしている。

 

安部首相の意図しない2014年4月の消費増税によって、上向きかけた日本経済は再び停滞。政策判断としては痛恨のミスだった為、2度目の消費増税は見送りとなった。

 

アメリカは既に金融緩和によりインフレ率がプラス2%に近づき、FRBは金融引き締めに転換。金融面でアクセルを弱める分、経済成長が失速しないよう財政出動することに舵を切り始めている。

2020年までは日本経済が上向く

政府と日銀が目標とする2%の安定したインフレを実現させる2020年までは日本経済が正常化していくだろう。正常化とはインフレ率が2%程度の緩やかな伸びで安定し、失業率が2%台半ばに改善され、就労希望者のほとんどが働ける状態(完全雇用)の実現。それまでは株価とドル円相場が連動する異常事態となる。そのような状況で投資家が見ておくべきなのは2つだけで十分だ。
①これからの方向性が「円安→株高」「円高→株安」のどちらか。
②その方向性がいつ変わるのか。(日本の為替の方向は日銀とFRBの金融政策で決まっていく)

 

 テレビや新聞などのメディアに惑わされないように

エコノミストやアナリストの仕事は、市場を分析し投資家の為の「レポート」を書く事。そのほとんどは会社員であり「予想が当たったか」よりも「レポートの本数を増やす」ことが評価される。さらにメディアへの露出が高まればキャリアにもプラスになる。そのようなアナリストがメディアに選ばれる理由は、分かりやすい筋書きを作れて、メディア側の意向に沿った発言ができるかである。

 

メディア側はアナリストの善し悪しも分からず、記者もアナリストの発する情報を咀嚼する力がないので、誤った情報を発信する専門家に取材をし発信してしまっている。営利企業であるメディアの役割は、相場の動きを当てる記事を書く事ではなく、些細な事でもセンセーショナルに記事を書いて危機を煽る演出をして視聴率を高める事なのだ。

 

トランプ大統領と安倍首相は同じな方向をみている

経済を成長軌道に乗せる具体的政策を打ち出して政権交代を実現したのが安部首相とトランプ大統領である。日本はデフレを20年近く放置し、アメリカは増税社会保障のコストを国民に押し付けていた。そんな経済失政を繰り返し雇用環境改善がされない国民は不満だったのだ。この事が日米の経済状況を正しく掴む上で、シンプルなかつ強力なフレームだろう。アメリカの経済がよくなることは、日本経済にとって追い風だ。アベノミクスが再起動して、日本経済がかつてのように成長を続ける普通の国にもどればどんなに素晴らしいことだろうか。

 

これからのインフレで資産を活用

アベノミクス効果によってゆるやかなインフレになると、お金を貯め込むことに合理性が無くなる。マネーの価値が下がっていくから、資産を活用・運用する必要性がでてくる。普通の経済状態の普通の国になるとはそういう事なのである。

 

為替相場に最も影響するのはFRBがどの程度金融を引き締めするかであり、アメリカの政策金利FF金利)を何回上げるかにある。この決定はFOMC(連行公開市場委員会=FRBの理事7人と各地区の連邦準備銀行総裁5名)で下され、2017年は2回か3回かと予測される。2回だと1ドル125円・日経平均21,500円へ、3回だと1ドル130円・日経平均23,000円になる事が予想される。

 

日本が完全にデフレから脱却し2%のインフレを安定的に実現するまでは、ドル円相場と株が連動する状態が続く。2017年の日本株は円安の進み具合に依存するというのが大きな前提としてあり、アメリカ経済の復調と中国経済の安定により2016年から日本企業の業績は回復基調に転じている。

 

経済状況が上向いて失業率が下がり人手が足りない状況が続けば経営者は給料を上げて福利厚生を充実させていくのだ。今後適切なインフレ率上昇とともに、企業投資や個人消費が持ち直していくだろう。2016年11月の完全失業率は3.1%まで下がってきている。この状況が続けば本格的な人手不足になり、企業経営者も真剣に人材確保に向き合わざるを得なくなるだろう。そして日本も豊かで健全な国になる。それを妨害しようとする経済メディアの雑音に惑わされないようになってほしい。

 

今日の妄想

テレビなどではトランプ大統領や安倍首相が批判されているが、経済面では正しい成長戦略なので景気が良くなるというお話し。今回の話しがどうなのかは、反対意見のメディア側の意見について知る必要がある。その上で自分の判断をすれば、お金の心配から逃れられるかも!

「100%好かれる1%の習慣」byマナー講師 松澤萬紀

ANA客室乗務員として12年。500万人ものお客様から学んだ人間関係の法則を教えてもらえると本屋で見かけ、AMAZONで評価が星1つのレビューを見ると「当たり前の事しか書いてない」とあったが星5の評価も多かったので買ってみました。

 相手の立場になって物事を考える事が大事

人に認められたい・大事にされたい・わかってほしい、という承認欲求を満たす事が人間関係を円滑してくれる。自分本位の振る舞いになっていないか、相手のニーズに適っているかを常に考えて、お互いに与え合う関係を築くといい。

 

自分に余裕がない時こそ、優雅に振る舞う。急いでいる時こそ走らない。疲れている時こそ背筋を伸ばす。そして相手が少し得をすることを、さりげなく差し出せるようになれば、だれかから助けてもらえるえしょう。

 

親切はやり続けて習慣になると、意識しなくても自然な「相手に悟られない習慣」となり、最も相手の心に届きやすいのです。

 

目の前で困っている人を助けることが、縁をつなぐことで、ビジネスチャンスに恵まれるには、自分から縁をつないであげられる人(紹介する人)になることが大切。少しくらい自分の身を削ってもそれが相手の役にたつなら受け入れてみよう。

 

話し手は自分の話をただ聞いてくれる人に信頼を寄せます。たとえ問題は解決しなくても、聴いてもらえるだけで、人の心はとても軽くなるからです。そう思ってもらうには下記の4つが効果的だ。
1)相手の目を見る
2)相手に体を向ける
3)メモをとる
4)相手の心に土足で入らない

 

セールスのコツは「常に笑顔でいる」「売り込まない」「どの年代でも理解できる言葉を使う」こと。人は自分の問題を解決してくれる相手に信頼を寄せます。それも早く解決してくれたとしたら強く心に残るものです。メールよりも実際に対面することで信頼関係が築かれ、手抜きをすると人間関係に誤解が生じ、しっぺ返しが来る。

その他印象に残った言葉

・洋服選びは相手にどういう印象を与えたいかで決めましょう・親しみを込めて名前を呼んでくれる人に仲間意識を持つ
・正論を振りかざすだけでは相手は心を開いてくれない
・年齢は女性には10歳若く、男性は5歳若く見積もる
・謝罪は2回して、お礼は4回する小さくても気持ちの恩返しをして、心からのありがとうの言葉があれば上手くいく
・何も成し遂げていなくても自信を持っていい
・できる理由にも、できない理由にも根拠はない
・相手の印象に残るようにするには、別れ際の1秒で相手の心を開かせるひと言を付けくわえる。
心からの笑顔は相手を喜ばせ、感謝されることに気づいた


今までより3割多く褒めることを心がけ、褒めるのが苦手な人周りの人が褒めていたと伝える方がお世辞ではない上手に相手を褒めることができる。

 

今日の妄想

AMAZONのレビューの通り、当たり前のことが書いてるのだが、この当たり前の事を忘れてしまう事がある。この当たり前の事を日々意識して暮らしていきたいと思うので、この本に改めて気づかせてもらえた事は大きかったです。

「ふじのくに文化情報フォーラム〜対話する時代の、ネットワークを考える〜」

 

地元で活動する20人の方とそれぞれの課題について対話をするという趣旨の集まりで、街の仕掛け人大集合といった顔ぶれだったので参加してきました。

 

私が対話をした3つのテーマ

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会場の20個のテーブルにファシリテーターが1人座り、そこへ参加者4~5人が座り20分間対話をするスタイル。これを3回行うのですが、どのテーブルに座るかは主催者から指定されます。

 

課題その1 フューチャーセンター(以下、FS)を静岡に普及させていく為には

最初の課題はFSについて。私はFSが地元の大学研究室で毎週開催されている事を2週間前に知ったばかり。そして参加者5人中3人はFSの事を知りませんでした。FSでは多様な市民が対話をして、地域の課題解決に向けた「協働」を促されている。誰でも参加できるとはいえ、大学で開催されいるので、もっと一般人の身近な場所でやる・SNSで積極的に発信・課題解決に向けた行動の報告などの意見がでました。自分はFSという名前が硬くて敷居が高いイメージがあると言ってしまいました(ちょっと失礼だったと反省)。

 

課題その2 静岡の街の景観を改善し、他市町村との差別化を図るには

静岡市で建築物の設計・施工会社の社長を務めるアメリカ人がファシリテーター。日本の街並みは個性が分かりずらく、公的施設も入札で決められコスト優先で建てられるがそれでいいのか。日本人の私は普通だと思ってたので、新しい視点を得られました。まずは、市民が街の景観について意識持つことからでしょうか。

このファシリテーターさんは、中山間地にウイスキー工場を設計・施工をした時に、景観を意識して作られたそうです。自分も見に行った事がありますが、自然と調和してカッコイイ建物でした。

 

課題その3 山里の獣害対策としての狩猟に「まち」のちからを呼び込むには

鹿やイノシシが増えている問題。温暖化により、冬にイノシシなどの子どもが死ななくなった事が原因で、餌を求めて畑や街にやってくるそうです。狩猟が追いつかないので、「まち」の人手を借りたい。具体的には、山間部でイノシシなどを捕まえる罠を取り付ける人手が欲しいという事で、ワークショップ形式にして父親が子どもに食育や自然教育として参加するような提案。親子で山に筍掘りをする感覚かと思いました。ここ数年、ゴミ拾いをイベント化して人が集まっている事もあるので、地域の活動に参加して人と繋がりたいニーズを「罠の取り付け」というコンテンツにして実施できると思いました。

 

20分×3回の対話を終えて

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ファシリテーターが、対話をした内容を発表して、その場で飲み物とケーキバイキングができてきて、懇親会となりました。知り合いも多かったので、たくさんの方とお話しができ、新たな出会いもあり、ここにいる人たちが今後地域を盛り上げていくんだなと感じました。

 

講演「ローカルカルチャーの作り方~場×メディアで地域を編集する~」

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この対話の前に1時間程、編集者の影山裕樹さんが講演。近年東京のメディアが低迷して、フリーペーパーなどのローカルメディアが盛り上がっているというお話し。「雲のうえ」「ラ・コリーナ」「本と温泉」「食べる通信」「ヨレヨレ」「みやぎシルバーネット」「フリースタイルな僧侶たち」などの事例を紹介。

 

回覧板・掲示板などの地域の寄り合いが、ローカルメディアの元祖。ローカルの外ではなく内向きの発信で、読者と作り手が相互にやり取りし、「こうしたい」が想像を超える繋がり方をする事が求められる。人は賑やかで楽しそうな所に集まり、何もない場を楽しくて仕方ない場であるかのように伝えるのだ。こうしたユニークなメディアがある地域がこれからの文化を作る。

 

今日の妄想

主催者の方とも立ち話をして、こういった対話が日常的になって欲しいと熱い想いが聞けました。各ファシリテーターさんも今回のような対話の機会を増やしたいと言ってましたが、参加者(私)の当事者意識が高くなかった事が課題だと思いました。自分で「シズオカのジレンマ」と称して対話の機会を作っていこうかな~

「ニッポンのジレンマ 2017年2月25日放送 AIのジレンマ大研究」

2016年の年末にEテレで見た、若い専門家たちがポストトゥルースを議論した「ニッポンのジレンマ」。その中で人工知能(以下AI)の議論が面白く、続きを見たいと思っていた。そして2017年1発目の「ニッポンのジレンマ」はAIの議論からスタート。

AI研究家 vs 批評家

前回の番組で「AIを使わない選択肢はあるんですか?」と言い放った、リクルート人工知能研究所所長の石山洸。「研究者たちのロマンに付き合いたくない」とAIに正直な嫌悪感を表現したメディア史研究者で批評家の大澤聡。この2人の議論がたまらなく面白かった。

 

AI研究家石山さんの意見


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石山さんは「レンジでチンするAI」をコンセプトに、だれでもAIを使ったり作ったりできるよう研究をしている。AIは大量のデータを関連付けて分析するのが得意だが、どうやって社会に役立てるかは人文・社会学の研究者に頼りたい考え。

 

石山さんは元々文系で大学時代に論文を書きまくっていたが、論文を書いても世の中は変えられない事に気付き、民間企業のリクルートへ入社。AIのリスクは「AIと人間との対立」「AIの恩恵を受ける人間と、受けない人間との対立」だという。AIを研究者が独占せずに倫理を持たせ、人々の間に格差を生まないようにする。また、何かの問題に対し正しい答えでも、自分がその当事者だったらまた違う答えとなる。AIは当事者意識を持つ事は難しいが、人間でも当事者意識を持たずに選挙へ投票をする人も多く、社会のストーリーを作るのは人間なので人文系の分野になってくる。

 

批評家大澤さんの意見


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エビデンス主義と言われる専門家のデータに基づく事実が正しいという考えが1990年代以降に偏りすぎた。専門家の意見やデータだけで判断しては明るい未来はない。個々の研究分野でリスクではなくても、社会全体と結びつく事で大きなリスクになる事もある。その例が2008年のリーマンショック、研究者が開発した金融工学を過信した事で経済的大混乱を引き起こした。

 

一部の研究者だけで人類の大切な問題の意思決定をしたり、プラットフォームを作る人が全てを掌握してはいけない。専門性をふりかざさないで、素人が心を開いて本音で話すことで、信頼をベースにした健全な対話が行われる。

 

大澤さんは、素人として色々な分野に顔を出し話しを聞いている。何かの専門分野につかず離れない関係性が許され、専門的な知識を持つ人よりも様々な分野の中途半端な知識を持つ人の方が信頼されるという考えを持っている。

AI研究歴60年の甘利俊一さん80才へのインタビュー


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AIという言葉が生まれた頃から、研究を続ける甘利さんは満面の笑みでAIを語る。人間の脳がモデルのAIは、脳と一緒でどういう論理でその考えが生まれたかの設計図がなく言語化できない。言語化されない意識や論理では、人間は安心してAIを利用する事ができない。

 

AIに仕事をさせて、人間はベーシックインカム(最低額の所得保障)を得て仕事をしないで遊んでいるという事は、「人間の家畜化」と批判。やりたい事を追求し調べて解決したいという人間の欲求を押さえつける事はできないのだ。今は合理的な判断をするAIが、将来はAIが人間と楽しく対話できるよう願っている。

大切なのは人間が対話をすること

研究者以外は、AIが人間の手に負えない不気味な存在と思い、シンギュラリティ(AIが人間を超える時)が起こり、人間がAIに支配されるのではと不安だ。AIの進化を止める事はできないし、AIをどう扱うかは人間次第。そして、人々の間で格差が大きくならないよう、研究者は心を外に開いて感情を理解し、そうでない人は無責任に批判するのではなく、自分の考えで責任ある行動をする。そうして議論を重ねる事でお互いの信頼を築き、明るい未来を切り開いていく事ができるのではないでしょうか。

今日の妄想

石山さん・大澤さん共にいくつかの専門分野をまたいで研究をしているので、話が分かりやすいし人間味があってとても魅力的。これからは違う分野で共創していく事が求められる。自分も他の領域のプロと一緒に世界を良い方向へ変えていけるサービスを実現させていきます!

番町市民活動センター主催企画「地図サミット (at 番町)」のお手伝いをさせてもらいました

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私の住む静岡市では、ひとつの学区くらいのエリアで地図を作っている地域があり、その制作者がパネラーとして集まって、話し合うというイベントのお手伝いをしました。

各エリアの地図作成者のお話し

5つのエリアのパネラーの自己紹介からサミット形式でディスカッションから始まる。参加者は30名ほど、男女の学生さんと50才以上の男性が多く、小学校のお子さんを連れたご家族もいました。

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1)両河内エリア

清流・温泉やキャンプ場など自然豊かなエリアで、年配の方が中心のNPOで作成された地図は、環境保全を支援する自動車メーカーと静岡県のバックアップで制作。地域の歴史や野鳥、生息する虫、景観スポット、ハイキングコース等たくさんの情報ですが、この10倍以上載せたい事があったそう。現在はこのエリアから隣の隣のエリアに続く古道を掘り起こしているそうです。

2)安東エリア

静岡市中心街に近い住宅エリアで、ママさんネットワークで地図作りが行われました。地図に掲載のお店から会費をもらい、徳川家康が幼少期を過ごしたお寺の近くでマルシェも開催。地図に載せるイラストを子ども達が書くワークショップを行ったりと親近感があり、連動したホームページもあります。ちなみに私はこのエリアに住んでます。

3)丸子エリア

東海道の「丸子宿」で1596年創業のとろろ屋さんの14代目若旦那を中心に制作。地域の語り部の方の話を元に、みんなで地域を歩きました。地域の顔である方が出向く事で快く情報収集に協力してもらえたそうです。

4)藁科エリア

中山間地域の自然豊かなエリアで、巻物の様な長細い地図を1,000円で販売。野鳥の会に所属してた方が作ったので、様々な野鳥のイラストが載り子供が好きそうな地図。パネラーが散歩中に、お地蔵さんを囲んで宴会をしている方から、お地蔵さんが災害時に村を助けてくれたエピソードを聞いて感動して地図作りに至る。その後お地蔵さんをたくさん調べて、おじ層さんの表情ひとつひとつまで把握しています。地図は作っている本人が一番楽しいという言葉が印象的。

5)七間町エリア

駅前商店街の一番端にあり、映画館街として賑わっていましたが、半分以上の映画館が閉鎖となり人通りが減少中のエリア。約3年前にカフェをオープンさせた文化芸術を広める活動をしているオーナーが商店街から依頼され地図を作成中。オーナーさんはこのエリアを調べていて金脈を発見したそうです。金脈とは明治初期に歌舞伎座があったという事で、このエリアの役割を活かした地図作りをする中、「地図は迷子になった人の為にある、迷子は誰なのか」迷子とはこのエリアで暮ら人の事、その人が改めてこのエリアの魅力を再発見する事を大切にしています。

地図作りの要素

どのエリアにも共通していたのが、外部から来た人が中心となって地図が作られたという事。ずっとその地に住んでいる人にとっては当たり前の事が、実は魅力的なそのエリアの宝物という事が多いのです。そこに「住む人」「訪れる人」「研究する人」の三者が交わる事で、そのエリアの魅力が掘り起こされるという話には説得力がありました。

 ディスカッション後は、町歩きのワークショップ

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パネラーの一人が「地図をもって歩きに来て欲しい」と言っていたように、地図は使う物、ということで会場周辺を30分間町歩きするゲーム「ロゲイニング」を私が担当させてもらい実施。参加者とパネラーが5人チームを組んで、周辺12ケ所を歩き回って得点を競う。みなさん初対面同士でしたが、ワイワイとお話をしながら楽しんで町歩きをしてくれ、私もとても嬉しかったです。

最後にみんなで話し合いチーム毎に意見を発表

最後はチーム毎にみんなが感想を話して、発表をして地図サミットを終えました。3.5時間でパネラーのディスカッションを聞き、実際に町歩きをして、意見を出し合って発表して五感を使った為か、一体感があったように思います。

 

自分が関わる町をどうやって素敵にしていくか、宝探しのようにワクワクしながら考えて行動していくたくさんの仲間に出会えた気分です。

今日の妄想

私も神奈川県からの移住者なのですが、今住んでいる地域への愛着を深めたいという思いがあります。これから今回ご一緒させてもらった方たちとロゲイニングをやって、もっともっと静岡を好きになりたいです!!

「読書の方法 自分を成長させる本の読み方」 by久木田裕常

図書館の新刊コーナーを見て、この本を見つけました。今年のテーマが読書の私としては、効率の良く読書をしたかったので運が良かったです。

これからの読書の3つの常識

フェイスブックで『本が好き!倶楽部』ページを管理してWEB上やリアルで読書会を開催している心理カウンセラーである著者が、これからの読書の3つの常識

1)面白そうなところから読む

2)必要そうなところだけ読む

3)1つ知ったら、それ以上読まない

を提案していましたが、面白かったので全部読みました。序盤は「当たりの本」に出会う為の方法を説明。「楽しむための本」か「学ぶための本」かという目的を意識して、興味のある分野の本を選ぶ。読んでて飽きたら、読むのを辞めても良い。飽きた本を読むのって時間がかかるし吸収しずらいですもんね、私はこの事を確信したかったんです。

 

本を書く著者は1つの事を伝える為にその本を書いてます。「はじめに」「目次」「最終章」「あとがき」を読めばその本の伝えたい事が分かります。それでも、この本を読みたい思ったら読み通しましょう。

自分の成長の為に読む。スキルの成長・あり方の成長

自分の知識レベルに合った本を読めばスキルを成長させられるが、そのスキルを活用するには「あり方」を成長させる事が必要。その為に、自分の価値観は世界で唯一でなく、様々な世界がある事を知る。そうする事で世界を広げる事ができます。本を読む事で様々な価値観と出会い世界が広がり、共感できる人や物事が増える。これが人間の成長なんです。

読書をエンターテイメントへ! 1人で読む読書から、みんなで読む読書へ

子どもの頃から読書好きだった著者は人間嫌い、そんな著者の人生を変えたのが読書会。異なる考えの人を受け付けない著者が、読書会で自分と違う考え方がある事に面白さを感じ、相手の事がもっと知りたくなり行動をしていくのです。

 

本をクッションにしたコミュニケーションで共感をして、自分・相手・著者の軸が組み合わさった時に、本を自分の世界で最大限活用ができるのです。この共感をベースにした読書を「エンパシーリーディング」といい、下記の3つの質問の答えを考える事で実現できます。

1)著者の言いたい事は何ですか?

2)あなたの伝いたい事は何ですか?

3)相手の聞きたい事は何ですか?

 

共感をベースに上に多読できる「マルチリーディング読書会」には、加速学習メソッド「アクセラメンツ」に基づく7つのステップがあり、他人の考えを知る事で新しいアイディアが得られるという大きなメリットを享受できます。

【ステップ1】準備(楽しめる場所・環境)

【ステップ2】出会いを作る(参加者が安心する、自己紹介と参加目的のシェア)

【ステップ3】ウォーミングアップ(本のおおまかな内容把握)

【ステップ4】マルチリーディング(3つの質問を考え、答えを探す)

【ステップ5】気付きを深める(ステップ4の答えを参加者同士でシェア)

【ステップ6】ベイビーステップ(気づきを行動へ落とす、ハードルが低いタスク)

【ステップ7】スピーク&リッスン(読書会での気づき・学びをシェア)

読書と行動の両輪で、人生を変える

読書で得た知識を行動に移したときに世界が変わります。本を読むことでノコギリの歯を研いで効率的に木を伐れるのです。そこで出来た時間を自分の好きな時間に使い、豊かな人生を送りましょう。

 

読書が本当に楽しいのは、何回でもその本を読みたいと思い、毎回新しい発見のある本と出会えた時。本を読むことで自分の中の「宝石」を見つけ、読書会でかけがえのない「同志」とつながりましょう。

今日の妄想

人間嫌いだった著者が人に興味を持ち、人生を豊かにしていくきっかけとなった読書会。ちょうどこの本を読んでいる時に、リーディングファシリテーターの資格を持っている人が近場で読書会を企画しているとタイムリーな連絡が!1時間後にはその方とフェイスブックでやりとりをしていました。近いうちに読書会を体験できそうだ~

 

「14歳からの哲学 考える為の教科書」 by池田晶子

私が憧れている社長さんにオススメの本を貸してくださいと頼んだ所、この本を貸してくれた。私が「考える」ことについて考えたいと伝えた為、セレクトしてくれたのでしょう。

あたり前のことを、改めてヒモ解いていく

生きる事は「素晴らしいと思うか」「つまらないと思うか」という問いかけから始まり、みんなが当たり前だと思う事を、改めてヒモ解く。14歳向けの本なので哲学の用語はなく、分かりやすい言葉で説明がされている。そして誰にとっても正しい物差し「真実」を手に入れるには「考える」事が必要だと教えてくれてる。

 

14歳で思春期の人が社会に対して抱く疑問、「なぜ生まれてきたのか」など大人が応えるに困る事を、ハッキリと応えていくのでスッキリ感があります。私も14歳くらいの時は「なぜ生まれてきたのか」と良く考えていて、周りの人に話すと嫌な顔されるので一人で悶々としていました。

永遠の謎に挑む冒険者になる

「存在の謎」にぶつかる。存在している物を認識はできるが、なぜ存在してるのかの理由は分からないです。宇宙がどうやって生まれてきたかは科学で調べる事ができても、なぜ宇宙が生まれてきたのかは謎。謎は永遠に分からないと理解するからこそ考えるのであって、永遠に考えづつける事に価値があるのです。

 

こんな話がずっと続くので、矛盾に感じる事があったり、訳が分からなくなったりしますが、考える事で「生きていく事がすばらしい」という世界を選択できる事が分かりました。この本は何度も読んで理解を深めていくものなんだと思います。14歳からの~とありますが、40歳でも60歳でも読んで為になる哲学の本ですね。

 

今日の妄想

宇宙は私たちが住む宇宙を含めて、10の500乗個(これが何個かも想像できませんが)あると聞いたことがあります。人の想像力はどこまでも広げていけるんですね。私も、もっともっと広い世界を妄想していきます!