「妄想力」を高め、論理的に伝えるブログ

「妄想力(想像力)」豊かに、自分の頭で考えるスキルをアップしたい。思考停止のアンカリングから脱却してクリエイティブに生きる!お気軽にフィードバックいただければ幸いです。

「おとなの小論文教室」山田ズーニー

ほぼ日刊イトイ新聞に連載されてる「おとなの小論文教室」のまとめ本。山田ズーニーの本を買ったことがあり、「考える」という事について影響を受けていたので2冊目購入。ズーニーさんはベネッセで小論文を担当し高校生の育成をしていたが、後に独立して研修やセミナーなども行っている。

 

「自分を表現する」というレッスンをしよう
学校教育では暗記や応用を教えていますが、自己表現は教えられていない。自分の思いと言葉を通じる表現をするには「考える力」が必要になってくるのだが、大人になっていざ取り組むと上手くいかない。

自己表現を妨げるもの
・自分の表現が相手にされない事
・自分の表現が批判される事
・自分の正体を知る事
・それによって自尊心が傷つくことや、人に嫌われること
・「早くて手軽」に手に入るものを消費する事に慣れている
・犠牲をはらったり、時間のかかる事をやりたくない
・成功が保証されていないところで、無駄をしたくない。

上記の対処法
・「考える・つくる・発信する」という環境を求めていくか、自分で整える
・人に知ってもらう機会を自分で作る
・勇気を出す。失敗を経験して恐れへの耐性をつくる。
・伝わった時の喜びを描く
・表現というものへの固定概念をなくすために、多様な表現のあり方を知る
例えば、今日着る服、1通のメール、話すこと、生活をつくる、人間関係をつくるなども自己表現
・便利で手軽には手に入らないものを、リスクをとって手に入れる習慣を養う。

自分一人では、自己表現を作るのは難しい

 

「考える」とは「問い」を探す事
「自分の進路をどうするべきか?」という大問題に、いきなり答えは出せない。まず「答え」ではなく「問い」を探すこと。問題を考えるのに有効で具体的な「小さな疑問文」をリストアップする。その「問い」に答えその答えにまた質問・・・自問、自答を繰り替えす。これが「考える」という行為。

まずは「何を考えなきゃいけないかが分かるまで」を目標に。いい質問をしてくれる人と友達になるもの有効だ。相談する時は答えじゃなくて、有効な「問い」をもらうと良い。逆に、相談されたら有効な「問い」を立ててあげよう。

読者から寄せられた有効な「問い」
・自分は誰と話す時が一番面白いと思うか。それは何故か。
・自分が今、一番身に付けたいことは何か。それはなぜか。
・仕事はしたいか。したくないか。
・30年経ってからいまの自分を振り返った時、何を思うだろうか。
・夢がある」って言っておきながら、本当の努力はしているか。
・自分のやりたいこと、できることで、世間の役に立つことは何か。


小論文は自分の意見を述べて、理由を論理的に説明する事
小論文は①書きたいことがある②ものごとをありのままに観る。この2点が必要で、まっさらな頭と心で文章を読み、自分で考えたことを書く。今やっている事、やろうとしている事、それを、一言で言えるだろうか。煮詰まったときは、一言でいう事を周りの人と試してみると良い。

 

「伝わる」と「伝わらない」の差は何だろう。
相手が必要としている事をさりげなく差し出すと「私のこと大事に思ってくれたんだ」となり、すぐに伝わる。「伝わる」ということは、世界の中の自分を発見することでもある。

著者が伝わらなかった時に原因は読者目線でなかったから。読者が見たとき、この雑誌は何か、面白いのか、いいことがあるのか直感で理解できないといけない。全部読んで良い悪いを決めるのではなく、パッと見て読むか読まないかを決めるのだ。そこで「要約力」が必要になってくる。もう一つ大事なのはこの雑誌に向かう「動機」を作ることでした。どんなにいい内容があっても、読者側に読む動機がなければ成立しない。それとプロモーション。編集時間を削ってでも営業を盛り立てること。存在を知ってもらわないことには何も始まらないのだ。


この時代に必要なのは「自分の頭を動かして物を考える力」
自分の頭で考える力をつけるには「問題発見力」「論理的思考力」の2つが基本となるが、これはトレーニングで身につける事ができる。プラスで歴史を流れ・関係をつかむ事。そして「自己表現力」何かひとつ、自分の内面を表し、人に伝える「手段」を持ち、継続して技術を磨き続ける事。最後に「コミュニケーション力」

そのために「情熱」「動機」など自分の心に火種のような物が必要だ。火種は「何かが好きでたまらない」「何かをよくしていこう」というポジティブな物だけじゃなく「考えずにいられない」「分からないから知りたくてたまらない」「今に不足があるから、なんとかしたい」とネガティブなものもある。動機は複数あった方が良い。自分から湧き出る思いに忠実であり、学んだ事を継続的に実行する事が大切。

例として子供が勉強に向かう6つの動機
・学習自体が楽しい
・他者につられて
・知力を鍛える為
・プライドや競争心から
・仕事や生活に活かす
・報酬を得る手段として

 

人間関係はゴールではない
相手の気持ちを考えすてぎ、距離を取りすぎている事。その事が問題ではないだろうか。お互いの気づかいが、それぞれの希望とズレている。その為、お互いの事を考えていないかのような錯覚が起こる。直感的にこれが良い・面白いと思った事に遠慮をしてはいけない。

望む反応が返って来る来ないは全然かまわない。これが捨て身になるということでもあるし、相手を信じるという事だ。自分のことを考え切ることが、グルっと回って相手の意思を尊重することになる。相手が、自分の望む反応をしないと怨んだり、相手への執着がなかなか諦められないのは、相手に気に入られようと思って不本意なことをする事が原因。

批判が人を成長させる事はない。批判と向き合う事は時間の無駄で。ストレスを溜め込み一時的に自信を失ってしまう。言いにくいことでも、ズバっと言ってあげることが、相手の成長に必要だと考え、自分が憎まれ役になる事も惜しまなかったが、あまり意味がないことだ。

みんな良くなったり、悪くなったりといったり来たり失敗しながら進んでいる。人間である以上、永遠の右肩上がりというのはありえないのだ。

今日の妄想
私も自己表現が苦手だ、人前でしゃべるのは緊張してしまう。でも、最近自己表現がしたくなってきたのだ。そこで「考える」というスキルが必要になってくる。この本は端々にヒントになる言葉があるのだが、消化不良な感じだ。

私がブログを書く理由を聞いてください

41歳にして自分を表現したいという欲がでてきた。仕事ではフリーペーパーやWEBのポータルサイトを運営するメディアの仕事をしている影響ではあるが、プライベートでミニイベントを自主的に開催もしている。その中で自分の考えを反映させている部分もあるのだが、もっと色々な事がやりたくなってきたのである。

 とはいえデザインや音楽など特別な手段をもっていないので、FacebookTwitterInstagramなどのSNSで普段は発信している。これに加えてこのブログを自分を表現を蓄積する場所にしていきたい。そして表現する際の資源としては、自分の想像力しかないなと思っている。自分では想像だと思っているが、周りに妄想だと言われる事がある為、ブログのタイトルに妄想力という言葉を使っている。

 ブログを書く事の参考にしているブログを紹介したい。

◾️No Second Life
http://www.ttcbn.net/no_second_life/

◾️わかったブログ
http://www.wakatta-blog.com/

◾️Chikirinの日記
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/

◾️おとなの小論文教室
https://www.1101.com/essay/

これらのブログを参考にしているのだが、書き方というよりもブロガーさん自体の人間力を発信している為に、オリジナルで唯一無二のコンテンツになっている。共通するのは自らの考えをより深く考えて行動して起こったプロセスを発信している事だと思っている。

もちろんブログを見る人へ向けて発信しているので、見る人のメリットのある情報をアップしているが、他サイトでは得られない身近な情報となっている。ブロガーさんの人生観や理念を知りたがっているファンへ、幸せになる為のスキルを教えてくれているようにも感じる。

私はこういったブログで発信する事を続けて、自分の考え蓄積しながら「考える」「伝える」などのスキルも磨いていきたい。その先に今プライベートでやっているようなミニイベントを、ニーズを解決するメディアとして複数作りビジネスでやっていきたい。良いサービスやメディアがあったとしても、ビジネスとして成立しないと継続した提供が難しいと考えている。特に私の住んでいる地域のような地方にとっては、ビジネスを成立させて雇用を生み税金を払う事が、一番地域を元気にする事だから。

こんな事をやっていきますので、応援してもらえたら嬉しいです。

「未処理の感情に気付けば問題の8割は解決する」城ノ石ゆかり

未処理の感情とその影響

私たちの悩みの大半は、心の中の未処理の感情が引き起こしている。未処理の感情は意識されずに現実の行動へ影響するため、なぜ上手くいかないのか気づく事が難しい。心が傷ついた事を認められず処理されないまま心に押し込め、潜在意識に収められている。

 

未処理の感情は日常のストレスに過敏に反応する。エネルギーの7割をこの感情を抑える為に使う人もいる。これに気づかずに頑張る事はアクセルとブレーキを同時に踏む事であり、思い望む成果を得られず自分を見失ってしまう。自分の人生が未処理の感情にコントロールされている事に気づいていないのだ。

 

未処理の感情の多くは、幼少期に感じた「幸せに暮らしたい」「贅沢をしたい」等の感情を感じてはいけないと思い込み、心の中に封じた為に大人になってからも自ら幸せを拒んでしまう。

 

 

未処理の感情により歪んだ認知を修正するABC理論

感情には構造があり、取り扱い方がある。未処理の感情は心の中で複雑に絡まり、本人にとって最も取り出しにくい場所に存在している。それを解きほぐすのがABC理論だ。

 

A:Activating event(出来事)

B:Belief(信念・固定観念・認知)

C:Consequence(結果・感情)

 

ABC理論では感情(C)は出来事(A)によって起こるのではなく、出来事(A)に対する認知・捉え方(B)によって生み出される。つまり人の感情はA→B→Cの順番で湧き起こっている。無意識に選択している認知・捉え方(B)が変われば、同じ出来事が起こったとしても感情や結果を変える事ができる。(B=ビリーフ)を意識化すると、感情や結果に対して落ち着いて対処できるようになる。

 

このABC理論のワークショップを紹介しよう

① (A)相手に冷たい態度をとられる (B)私が相手に失礼な事をしたと思う→(C)不安になる

② (A)相手に冷たい態度をとられる (B)相手は機嫌が悪かったんだと思う→(C)私の気持ちに影響はない

①と②では(A)は一緒なのに(B)が変わる事で、(C)を変える事ができている。

 

物事が上手くいく人は成功できるビリーフを選び行動する。目標達成にはガムシャラな行動ではなく、どんなビリーフを選び行動するかが重要。同じ失敗を繰り返す場合は、歪んだビリーフが歪んだ現実を作り出しているのだ。

 

歪んだビリーフを形成する過程

両親を愛し信じて頼らないと生きていけない子どもが、「親を信じられない」と思った時に心がシャットダウンする。これは無意識のうちに心が発動する自己防衛機能の事で、感じる事を強制終了してしまう。

 

この時に「人を信じられない」という初めての感情をどう処理するか分からずに心の中に閉じ込めた。「信じられない人がいる」事を認めたら危険だと認知し「人を信じなければならない」という歪んだビリーフを形成する事になる。

 

ビリーフを作り出した未処理の感情にOKをだす

歪んだビリーフに気づき、それを作り出した未処理の感情にOKを出す。そうするとビリーフを書き換えたり緩めたりできる。この歪んだビリーフを掘り下げると根源的ビリーフが見えてくる。根源的ビリーフには「私は○○でなければ~できない」というような条件付きの存在価値がつきまとう。

 

先ほどの例では「親を信じられなかった」という未処理の感情に「許し」を与えれば良い。「ああ、この親を信じられなかったんだな」と思うだけで、その「許し」は起こる。「誰かの一部分が信じられない人がいるのは自然な事だ」「誰かの一部分が信じられなくても、自分に価値がないわけではない」とビリーフを置き換える事ができるようになる。

 

不安を受け入れ自分の人生を生きる

不安を呼び起こしたビリーフと未処理の感情に気づき認める。そして不安を感じている自分を許し、その不安を素直に人に伝える事で現実が変わっていく。

 

ビリーフを意識した上で行動をして、小さな変化を受け入れる事でビリーフが置き換えられる。ビリーフを選択するというチャレンジをする時に、最初はドキドキして大きく揺れていた感情の振り子が、真ん中に落ち着いてくる時が必ずくる。

 

こうして自分の人生を生きる力が養われ、自分が自分の中心にいるという安定感を得る事ができる。今までのようなノウハウや成功事例を学ぶことより、自分が何を感じ何をするかという「自分を取り扱う力」がこれからの時代の新しい基準になってくる。

 

今日の妄想

私はたくさんの歪んだビリーフを持っている。多くは小学校低学年位に心が傷ついた事による未処理の感情が原因。以前は心が傷ついた事を認められなかった。しかし、ビリーフに目を向け自分と向き合い続ける事で、傷ついていた事を認め未処理の感情に気づく事ができた。この気づきの後にこの本を読んだのだが、簡潔に説明されている事に驚く。著者が未処理の感情を癒す講座や、インストラクター養成を実施しているのに興味もつ。場所が近かったら講座を受けたいです!

心がつながるのが怖い-愛と自己防衛 イルセ・サン

書店でタイトルが気になり立ち読みしたら、「愛情溢れる人間関係を築けたことが一度もない人」という言葉が自分にピッタリ。自己肯定感の低さを克服する為に役立つ事を期待して購入。

 

自己防衛とは

自己の内面や他者との距離を置いてしまう事。多くは幼少期に困難な出来事から自分を守る為に、必要な手段だった。しかし、その頻度が多いと大人になってからも、無意識に自己防衛という手段をとってしまう。その為、他者との心の交流に支障をきたし、深い人間関係が築けない。

 

自己防衛を無意識にとってしまう事が問題

愛情ある深い人間関係を求めているのに、他者によって心が傷つかないように距離を置いてしまう事に気づく。アクセルとブレーキを同時に踏んでいたのだ。今までは自己防衛している自覚がなく、なぜ上手くいかないのか、なぜ目標を達成したのに燃え尽きてしまうか分からずに苦しんでいた。

 

私は愛情と安全の両方を求めていた。今は、安全を求める事で人生を無駄にするか(それはあまりにも高い代償)、人生という川の流れに飛び込み泳ぎ始めるか選ぶ必要があると知る。不安で恐いが、後者を選んでいくつもりだ。

 

自己防衛をとる原因

この原因をじっくりと掘り起こす事で、行動(Doing)・心の在り方(Being)共に根底から変える事ができる。その為に自分と向き合う時間をとっていた。日記を書き万年筆は自分と向き合うパートナーとなっていた。読み返すと自分の感情が分かり、その感情を紐解いていくと幼少期のトラウマとなった出来事が思い出されていく。

 

顕在化された感情の陰に、別の感情が隠れている

怒りの陰には不安・無力感や悲しみが隠れている。怒りは表面化されやすい。隠れていた感情を表現する事で、他者と深く関係する経験が得られる。

 

悲しみを感じるのが傷を癒すプロセス

自己防衛をやめ悲しみを受け入れる事で、トラウマを解消する事ができる。しばらくは不安を感じるが、他者との新しい関わり方を覚えれば解消される。幼少期の悲しい気持ちを再び味わうのは、心に大きな負担がかかる。特に幼少期に身近にいた人(家族など)から愛を感じなかった場合は。しかし、この事が問題の核心であり、新たな関係性を築く原動力になる。

 

自分が傷ついていた事を、他者へ伝えられるようになれば深い関係性が築けるはずだ。人生の不適切なパターンの多くは、悲しみなどネガティブな気持ちを避ける事から生まれる。悲しみ・痛みなどを受け入れ、愛を求めている事を自分に許せば、心の自由が手に入る。自分の長所と短所を受け入れる事を恐れず、バランスのとれた良い人生を歩める。

 

自分らしく生きる

愛を感じる事は、ありのままの自分が受け入れられていると感じる事。人を愛する事は自分自身と他者を受け入れる事。人生は変化していくもの。自己防衛に気づき自分らしく生きる選択をする事で、新たな人間関係が生まれてくる。

 

今までのやり方では望んだ結果を得られないと認める事はとても苦しい。しかし、満足いく人生の過ごし方が他にもあるという発見のみが悲しみから解放してくれ、人生の大きな喜びにつながっていく。

 

だれでも大きな圧力にさらされない限り、今までと同じ安全な道を歩き続けようとする。痛みが強くなって初めて、安全な道から外れて新しい道を歩みだす。

 

自己防衛という迷路から抜け出すには自覚する事。自分と向き合わない事で、何が起きているか理解できず、困難な出来事を繰り返してしまう。自己防衛に気づき意識的に変化する事で、同じ失敗を繰り返す事から抜け出せる。そして、自分らしくある勇気を持ち、他者へ心を開く事で深い関係を築けるようになる。

 

今日の妄想

他者と深い関係性が築けない私が求める内容だった。条件反射的に自分を守ってしまう。ガラスの心を持っていると言われた事もある。初対面の人と話すのは抵抗がないが、深い関係になる前に自分から身を引いてしまう。親友が欲しくて仕方ないのに、なぜか身を引いてしまう。潜在意識に「信頼されたくない」というビリーフがあるからだ。分かっていても、心がそれを認めてくれなかったのだ。

 

 

「人生の雨も必要です」連続法話会へ参加 

地元のお寺の住職さんが企画している法話会。月1回禅のお話を聞かせてくれるのでたまに参加している。41歳になった私には、禅の考え方が心地よいのです。今回は「心の雨も必要です」というタイトルに惹かれた。自分も厄年なのか、雨が降っているような時期にさしかかり自分を見失う事もあった。

 

人生の雨で成長する

知的障害者支援施設「こころみ学園」川田昇さんを事例に説明される。この施設で育てられたブドウでつくられたワインが、2000年沖縄サミットの乾杯用に選ばれ、その品質を高く評価され「奇跡のワイン」と呼ばれる事になった。

 

そのブドウ畑は平均斜度38度という崖のような厳しい環境で、知的障害者たちによって作られている。その中で自分たちが作った物で人に喜んでもらえ、生きる力を育み自信が持てるようになったという。

 

何かに耐えた後だから、得られる喜び。豊かさの中では、自分の持つ力を発揮できず、衰えてしまう。

 

人生の雨を味方にする

「雑草の成功戦略」という本を例に紹介。大木になることも、綺麗な花を咲かせることもない雑草だが、悪条件でも環境に適応していく事で、他の植物を圧倒している。雑草にとって逆境は敵ではなく、自らの生存に必要な味方なのである。

 

宇宙飛行士の向井千秋さんは、3歳年下の弟が脚の骨がどんどん弱くなってしまう難病だった。その為、将来病気で困った人を助ける為に医者を目指し外科医となる。弟の難病という逆境を味方にしたのだ。

 

人生の雨を嫌わない

花を落としてしまう雨だが、次の花を咲かせる雨でもある。人は時々で「恵の雨」や「嫌な雨」と気分で受け止め方を変えてしまう。

 

心がしんどい時は休む。しっかり落ち込む事で、不思議と落ち込みから抜け出せる。「後ろ向きな自分」「ダメな自分」を愛する事が、実は前向きになる一番の方法なのだ。ポジティブとネガティブの両方の気持ちがあってこそ人間。どちらか一方に蓋をし続けたら、心のバランスを崩してしまう。

 

人生の雨は薬である

ある偉い方が弟子に薬草を取ってくるよう命じた。弟子はあらゆる場所を探したが、毒と呼ばれる物でも、よく考えるとすべて薬と受け止められる事に気づいた。弟子は偉い方に「薬にならない物はありません」と伝えたという。

 

今日の妄想

その時の自分にとっては逆境でも、後から振り返れば自分を成長させてくれたり、普段はできない行動をして、思わぬ成果を得られたりする事はよくあります。だから、逆境でネガティブになっても、その状況の自分を受け止める事で、その後の人生の薬になる。心理学を学んだ方の本を読んでも、ネガティブな自分を受け止める事を勧めている事が多い。常に前向きであるべきと、ネガティブな気持ちに蓋をすると痛い目に合う事は、私自身も味わってきた事。雨の日の過ごし方を学んでいきます。

7日間で自己肯定感を上げる方法 根本裕幸

自己肯定感が低いと感じている人は珍しくないと思う。私自身もそう感じている。この課題を7日間で解消する為のこの本は、自分が好きなのブロガーさんオススメの一冊。

 

自己肯定感とは、ありのままの自分を認める事

人の顔色を伺って自分の意見が言えない敏感すぎる人。それは「他人軸」で生きていて、自分の心の声に従って生きる「自分軸」へ考えられるとイキイキと過ごせるようになります。これが自己肯定感を高める事になる。

 

自分らしく生きる為には、「自己肯定感を上げる事」「自分軸で考え行動する」この2つが両輪となって行動する事が欠かせない。

 

自己肯定感を高める7日間

 

1日毎に約30ページにわたり、自己肯定感を高める方法の説明とワークショップが用意されている。

 

1~3日目。自分へ意識を向け過去を振り返り今の自分の性格になるきっかけを見つめる

小学校時代の両親や姉との出来事を思い出し、その時の感情を感じる。不自由の無い一般的な家庭で育ったが、愛情表現が苦手な両親だった。父は亭主関白、母は心配性。その為か、愛という言葉を知らない状態で生きていた。姉たちとの仲は悪く、自尊心を傷つけられていた。学校では楽しく過ごし友達も多かったが、友情より打算的に付き合っていた。その当時から「何の為に生まれてきたのか」とよく考えていた。

 

 

4~5日目。自分を受け入れ、過去の自分に関わってきた人への感情を整理

心が傷ついていた自分を認められたのは最近の事。それまで強がって自分を成長させる事で、弱点を消し去ろうとしていた。もちろんいつも返り討ちにあっていた。家族を恨んでいた事もあった。自分が父親になり苦労をする事で、亡き父も大変な思いをしていた事が分かり「仕方なかった」と許せるようになった。母や姉たちが自分の子供達を可愛がってくれる姿を見るうちに、自分も愛されていたと思えるようになる。仕事や育児が上手くいかず、悩んだり逃げたりと自分の弱さを見せつけられた事で完璧な人間はいないんだという事をついに認める。そう、完璧な人間になろうとしていた。完璧になれない事で悩み、それを悟られないように陰で努力をして、ちょっと何かが出来ると他人を見下し傲慢になっていた。

 

6日目。自分の個性を強みにし、他人に助けを求める事をポジティブに受け入れる

この本を読む前に考えていた事だ。自分の個性を生かしたいと強く願っていた。そして、本当に困った時に誰にも助けを求める事が出来ず一人で悩み不安に心を支配されていた。本音を言ってバカにされるのが怖かったから。本当は自分の弱さをさらけ出して受け止めてくれる人を求めている。この運命の人に出会う為に、活発に動いてたくさんの人と出会ってきたと言っても過言ではない。自分が心を開かないから、運命の人に出会っていても、本音を伝える事ができない。

 

7日目。自分らしく生きる

自分軸で生きるよう変化し、小さな成長を見つけて認める。自己肯定感が高まり、自分が好きになり自身が持てるようになる。その過程は螺旋階段を上るように少しづつ確実に変化していくのだ。

 

この螺旋階段は分かりやすかった。経験をして成長しているはずなのに、同じような事で躓く事がある。その時に自分が全く成長していないと思ってしまうが、少しづつ成長はしているのだ。

8日目以降の過ごし方

先程の7日間で学んだ事を踏まえ、毎日コツコツと考え行動し続けていく事で自己肯定感を高めていく。突き詰めると自分自身を深く理解していく事なのでしょう。それでも悩んだり落ち込んだりする事はあるが、以前のように自分を見失わずに、自分らしく前に進めることでしょう。

 

なりたい自分へ向かってコツコツと小さく変化していく事が大切。それでも変化に対して心には負担になる。大きく変化すると混乱してしまう。自分と向き合い、自分自身を深く理解する事がナカナカ苦戦する。

 

今日の妄想

「他人と比べ何かが違う。何とかしなければ」とずっと思い克服する為に頑張ってきました。その正体が自己肯定感の低さだと思っていて、自分と向き合い過去のトラウマへ対処する方法を探しこの本に出会う。対処方法が具体的に説明されワークショップも紹介されている。大切なのは「あるがままの自分を受け入れ」「 他人を許し」「日々少しづつ変化していく」という事。いたってシンプルで、素直な気持ちで取り組めば、確実にできる事。それでも避けられない不都合な事もあるが、それが生きるという事なんでしょうね。

 

ペップトークセミナー参加 講師 岩崎由純

日本でペップトークの第一人者である岩崎由純さんのセミナーへ参加。一般的には知られていないが、岩崎さんの様な大物のセミナーが地方である静岡で開催される事は珍しい。知人が仲間と協力して企画をしてくれ、定員450名が満席。

 

ペップトークとは

「PEP TALK」とは、選手、生徒、部下などを励ますのに監督やコーチなど指導者が試合前(本番前)に使う「激励のショートスピーチの事です。「PEP』とは英語で、元気・活気・活力という意味です。

よくスポーツチームの監督が選手に「楽しんでこいよ」みたいな声をかける言葉の事でポイントは下記の5点。

  • 短い(2分以内)
  • 分かりやすい
  • 肯定的な言葉を使う
  • 魂を揺さぶる
  • 人をその気にさせる

相手にしてほしい事をイメージできる言葉を使います。

 

ポジティブな言葉を使う

『思考は実現化する」というように、ネガティブな言葉を使うと、ネガティブな事が実現してしまう。受験生の前でに「落ちる」「滑る」という言葉を使わないのと同じ事だ。そこで、ネガティブな事でも、ボジティブな言葉に置き換える事が大切になってくる。たとえば「廊下を走るな」→「廊下は静かに歩きましょう」というように。

 

3種類の承認

承認には3種類あってその状態によって対応が変わってくる。存在承認(認める)→行動承認・プロセス(褒める)→結果承認(喜ぶ)という順序。これを行うには前提としてラポール(信頼関係)を維持する過程が大切になってくる。

 

成長する過程には、コンフォートゾーン→有効限界→ラーニングゾーン→挑戦・克己→チャレンジゾーン→安全限界→パニックゾーンとなっていて、コンフォートゾーンにいる人へ言葉をかけて次のステージへ導きくのだが、パニックゾーンになると成長は起きないので安全限界を超えないような声がけも必要になってくる。ダニエル・ピンク「モチベーション3.0」(自分自身の内側から湧いて出るやる気)も大切だ。

 

自分自身を励ます「セルフペプトーク

自分自身にも肯定的な言葉を言い続けることで、意識や心の在り方を変える事ができる。

 

克己(自分に克ための三大要素)

  • 慎独(しんどく・独りの時の行いを正す)
  • 立腰(りつよう・腰を立て姿勢を整える)
  • 覚悟(かくご・気を高め心を決める)

そして感謝の気持ちを伝える人が、間違いなく高いパフォーマンスを発揮する。

 

今日の妄想

岩崎さんのセミナーは今までで一番面白かったです。抑揚のある話し方、ユーモアのセンス、理論の分かりやすさとバランスがとれていて、90分間を集中して楽しむ事ができて満足する内容でした。私も岩崎さんの様に講演ができる様になれるよう努めます。