自分の頭で考えよう
私も40歳になったのですが、習慣的に物事を処理してしまう事が多く、自分でちゃんと考えてみると、今までとは違う行動が出来る事があります。どれが習慣でどれが考えた事か分けているかと言われればそうでもありません。
という事で「ちきりん」さんというブロガーの著書「自分のアタマで考えよう 知識にだまされない、思考の技術」を読みました。
知識と思考を区別しよう
情報を見て良い面と悪い面の両方出てくるのが、「知識にだまされていない純粋な思考」の結果です。最初にどちらかの面だけが浮かんだら、その思考にはバイアスが掛かっていると疑った方が良いです。
得た情報を見て、頭の中にある知識を引っ張りだしてきたら新しい思考は生まれない。得た情報から新たに考えて初めて、今までにない結論にたどり着く。これができる人が、「自分の頭で考えることができる人(時代の変化に気がつく人)」です。
自分の頭で考える事は。知識と思考をはっきりと区別する事から始まり、知識を一旦思考から外す事が重要。
知識 → 過去
思考 → 未来
思考のフレーム9つの方法
1) 意思決定のプロセスを設定しておく。そのプロセスに必要な情報が効率よく集められる
2)情報(特に数字)を見たら、「なぜ?」「だからなんなの?」を考える事で、今まで見えなかった事が見え始める。
3)分解図を使って、あらゆる可能性を検討する。
4)縦と横の軸を使って比較する。
5)判断基準はシンプルに(判断基準が多いと決められない)。
6)考える物事のレベルをそろえる
7)情報でなくフィルターが大事。自分独自の選択基準を考え見つける事が、自分の頭で考える価値のある事だ。ビジネスの世界では「新たな選択基準=新たなフィルターを提示する」ことを「ゲームのルールを変える」という。
8)データをとことん追い詰めてから、知識として他の人や専門家か考えた事を調べるのが、考える事の訓練に適している。「誰かが考えた事」と「自分が考えた事」が比較できる。そうやって各自が考えた事の結果と道筋を共有する事に意義があり、このプロセスを通して他人の思考方法を学ぶ事で考える力を伸ばせる。
9)円・棒・階段などのグラフを使い方が「思考の生産性」を左右する。自分の考えをまずは言語化し、次にそれを突き詰めて考えて視覚化する事でアイデアが一気に具現化する。
思考の棚を作ろう
知識と思考を区別し、思考の棚に知識を整理して置く事で新たな意味が生まれる事を洞察という。
思考の棚を作っておく事で、次に自分が欲しい情報が明確になり、瞬時に何かを考えつく「頭の回転の早い人」になれる。じっくり考えた事は、知識よりも圧倒的に長く記憶に残す事ができます。
「天才さんが考え出した正しい答えを、自分の考える前に読んで覚える」のを辞め、自分の頭で考えた自分なりの意見をもってから、天才が考え出した正しい答えを調べたほうが、自分のアタマで考える力がつき、思考の世界を楽しむ事ができるでしょう。
この本は序章と最終章を読んでから1~9章の具体的な考え方のフレームを読んだ方が、理解しやすいかもしれません。読み終わった後は、自分の思考の幅が広がった事を実感できる気づきのある本でした。
今日の妄想
思考の棚を作って空いている棚をたくさんみつけたいです。そうすれば、棚に入る今まで気づかなかった知識・情報が入ってきそうな気がしていました。こうしたプロセスを踏んで自分オリジナルのアイディアを発信していきたいです。