マーケティング4.0−スマートフォン時代の究極法則(後編)
エンゲージメントを強化し、顧客を認知→行動→推奨へ
コンテンツマーケティングは口コミを生み出す為に、ターゲットに役立つコンテンツを、制作・編集・配信・拡散するマーケティング手法である。このコンテンツの制作の前(目標設定・ターゲティング・プランニング)と後(配信・拡散・評価・改善)をしっかり行う事が重要である。
顧客を認知から行動に進ませる事に成功したら、次に行動から推奨に進ませる最後の段階こそがデジタル経済の最大の要素。スマホとSNSの普及により、推奨の力が最大限に発揮する事が可能となった。その手法としては下記の3つを組み合わせて使いエンゲージメントを強化する。
1)スマホアプリを使って顧客経験を高める
2)顧客を口コミに参加させ、ソリューションを提供する
3)ゲーミフィケーションにより、顧客行動を促進する
企業が提供するものとして、喜び→経験→エンゲージメントを築き自己実現の手段がある。個々の顧客の不安・欲求に対処する経験と、人生を変えるようなパーソナリゼーションを計画的にデザインするのである。
今日の妄想
企業戦略を立てる時にマーケティング計画が非常に重要になってくる。その手法がスマホが普及した事で劇的に変わったことでマーケティング4.0が求められた。SNSでの口コミが目的とされる。
ここで「市場を開拓してお客さんを創ること」であり、変化し続けるマーケティングの歴史を振り返ってみる。
・マーケティング1.0(1900〜1960年代)
産業革命により大量生産が始まり、良いものを作って伝えれば(マス)売れる。コンセプトは製品管理。
・マーケティング2.0(1970〜1980年代)
商品が飽和し機能だけでは売れなくなった。その為、ターゲットを満足させるための分析や、ターゲットを絞った宣伝手法で売っていた。コンセプトは顧客管理。
・マーケティング3.0(1990〜2000年代)
インターネットの登場で情報が普及。企業と消費者の関係が縦から横へシフト。人間の感情にも焦点をあてるようになった。コンセプトはブランド管理。
・マーケティング4.0(2010年代〜)
モノや情報が溢れ、精神的価値を重視。理想の価値観と企業の価値観の合致が重要でブランドの必要性も上がる。コンセプトは関係性の管理。
このように進化してきた。マーケティング4.0では顧客は自己実現を求めている。高い機能性で便利なのは前提で、人間の不安・欲望を満たしてくれるブランドが選ばれている。これを実践で生かせれば、色々な課題を解決する事ができるとても価値のある分野だ。
コトラーのマーケティング4.0 [ フィリップ・コトラー ]
- ジャンル: 本・雑誌・コミック > ビジネス・経済・就職 > その他
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 2,592円