「妄想力」を高め、論理的に伝えるブログ

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「3,000万人100兆円シニア市場と絆ダイレクトマーケティング」 挽地 信孝

2017年に高齢者(65歳以上)の人口は3461万人、日本の人口における割合は27.3%となった。少子高齢化社会になり、シニアがこれからの日本を左右すると思っている

 

これからのシニアを11タイプに分別

近頃のシニアはアクティブシニアという言葉に収まらない程に元気だ。そんなシニアをクールシニアと呼び、様々な企業が注目している。 クールシニアは生涯現役を掲げており、非常に若い嗜好性がある。まだまだ人生これからと考えているので「未来」「「まだまだ」「チャレンジ」がキーワードとなる。

 

 そして、価値観が多様化し、シニアをひとくくりにする事が難しくなった。その為11のタイプに分別されていので紹介する。

 

【男性】カッコ内は構成比

・エネルギッシュシニア(25%)

いつまでも高い向上心を持った現役志向派

 

・オタクティブシニア(28%)

流行感度の高い自分こだわり。個性派

 

・MYスタイル趣味人シニア(10%)

社交的で仲間を大切にする良識派

 

・俺流清貧シニア(26%)

近所のお世話役。昔気質の硬派シニア

 

・世捨てシニア(10%)

いろんなことにやる気がでない無気力派

 

【女性】カッコ内は構成比

・パワフルマダム(24%)

アクティブ消費リーダー

 

・フレンドリー趣味女(15%)

社交的で好奇心旺盛な悠々自適派

 

・マイペース美的シニア(15%)

美にこだわる個性重視派

 

・ザ・おふくろ(29%)

家族思いの日本のお母さん

 

・身の丈ウーマン(7%)

まわりに流されない質素倹約派

 

・脱力シニア(10%)

いろんなことにやる気がでない無気力派

 

以上のようにシニアといっても様々なタイプがいる。この内容を見ていると、若者層もこういった傾向にあり、今のシニアは他の年齢層と同じと考えて良いと私は思う。イノベーターやアーリーアダプターの割合が一緒という調査結果を見た事があるし。

 

 

広告代理店によるシニア層アンケート数値(対象1648人)

気になるのはシニアがどうやって情報に触れているかだ。ネットは活用しているのだろうか。代理店のアンケートが紹介されているので気になった点をピックアップする。

 

【商品を知るきっかけになるメディア】

テレビ番組65.5%、テレビCM47.9、新聞記事45%、折込チラシ32.9%、新聞広告32.6%、友人知人から28.9%、家族から25.7,企業からのメール21.3%、パンフレット19.2%、企業のHP17.8、WEB17.7%、店員や営業から16.7%、 試供品13.2%

【デバイス利用率】

ノートPC65.6%、スマートフォン30.4%、何も持っていない1.2%

【デバイス利用用途】

ニュースや天気予報78.7、Eメール65.6%、通話63%、乗換案内62.3%、ネットショッピング55.1%

SNS利用状況】

Facebook71.2%、LINE48%、Twitter46.7%、グーグル+15.6%、Instagram11.3%

【利用したの事がある通信販売経路】

ネット(amazon楽天など)83.3%、カタログ36.9%、テレビ34.6%、新聞折込18%

 

この数値を見ていると、シニアはネットをノートPCやスマホで見ていて、ネット通販も利用しているという事が分かる。違うのはテレビや新聞などを多く見ているという事。

 

若かった頃を思い出させる「GETBACK消費」

「昔を取り戻したい」という欲求は消費行動につながる。キーワードは「若い頃の夢」「憧れを簡単確実に実現したい」「欧米文化の取り込み」「音楽、スポーツの多趣味を継続」「あの時にやっておけば」「あの頃をもう一度」になる。「GET BACK消費」は新しいライフデザインを考えているシニアにとって心を満たしてくれるきっかけになっている。

 

 

シニアにとって大切なのは「絆」

シニアにとって最も信頼できてメリットが最大化できるプラットフォームになることが大切。絆を結ぶレベルは「自分の親友または家族ならここまでするだろうというレベル」を目指すことでこれを「絆CRM」と呼ぶ。これには満足視点が先行し、どれだけ満足していただけるか、お客様になりきる発想を重視し、顧客であることへの満足がKPI。最終ゴールはお客様と価値観の共有。

 

この関係を深めるツールは、機械的なWEB配信では代用できない紙ツールを基本に考えている。なぜ紙ツールなのかは、能動的な情報接触態度、感性にも訴える情報の質、情報の保管性が図れるからである。

 

次のステージではお客様同士の出会いの場を提供し、共に語り合うことで価値の共有をさらに増幅させていく。企業からの一方的なコミュニケーションだけでは、お客様の気持ちは動かない。「絆CRM」では、お客様からの情報発信を重視する。自分の判断が社会的に承認されることでロイヤリティはさらに高まっていく。お客様が情報発信しやすい環境を裏方として提供していく事が鍵となってくる。

 

今日の妄想

私のシニアの方と接するが、大きな病気をしなければ80歳を超えても元気な人がいる。頑固になったり周りの人と交流できなかったりするのは、固定された環境で新しい事に触れていないからではないでしょうか。こういった事はシニアの方を見ていると理解しやすいと思う。安全なポジションを守り続ける事がリスクだ。