六本木アートカレッジに参加
六本木ヒルズ49階にある竹中平蔵が理事長のサロン「アカデミーヒルズ」。ここで行われているアートカレッジのスペシャルDAYに参加してきた。プロデュースは「君の名は」生みの親である川村元気。他にも田口ランディ・MIKIKO・竹内薫など自分好みのトークが聞けて4,000円。プラス3,500円で交流会に参加出来るという事で、静岡から高速バスで遠征してきた。
◾️オープニングトーク 竹中平蔵×川村元気×南条史生(森美術館館長)
竹中平蔵が進行役のオープニングトーク。仕事感などについて対話するのだが、竹中氏のとりまとめが上手すぎて好きになってしまった。この日のトークの中で格段に話のレベルが高かった。
・イノベーションとは新結合という意味、兼職をする事で道が開ける。
・やりたい事や手段には、上位概念(世の中を良くするなど)を持つ事が大事。
・最初は、尊敬する人のコピーロボットになる。
◾️稲葉俊郎(医師)×田口ランディ(作家)
私の好きな作家の田口ランティが、地下500メートルに核廃棄物を保管する実験場へ訪れた話。そこに核廃棄物を保管するだけでなく、アートの要素を盛り込んで後世にメッセージを伝える事が大切だと田口ランディは提案する。
稲葉氏の文化革命から科学革命以後の流れを説明する。それは、経験から理論を導き出すアプローチから、科学による理論を経験により証明するアプローチへと移り変わる事を教えてくれた。そして原子力エネルギーが発明される。
◾️川上量生(ドワンゴ取締役CTO)×舛田淳(LINE取締役CSMO)
私の好きなニコニコ動画の生んだ川上氏と、国内7,000万人以上のユーザーを誇るLINEに立ち上げから関わる舛田氏のクロストーク。正直序盤はグダグダだったが、後半川上氏のテンションが上がり、テーマである「不戦勝のススメ」について語る。相手が居ないフィールドを見つけて、追いかけてくる人がきたら圧倒的な差をつける。それは、「無抵抗の相手を殴り続ける」ことだと川上氏は語った。
・変わらないでいる事柄の裏側にチャンスがある。
・自分のいる社会を一歩離れて見てみる。ちょっと疑って見る。
◾️MIKIKO(演出振付家)×大根仁(映画監督)×川村元気(映画プロデューサー)
私の大大大好きな映画版「モテキ」のPerfumeと森山未来が一緒に踊るシーンを作った3人のトーク。大根氏がこの映画の打ち合わせをしている時に、東日本大震災が起こり自粛するかという判断に迫られた。しかし大根氏は、災害の後にはエンターテイメントが必要だと制作を続けた。
私の大好きなMIKIKO氏は、美しい振る舞いと毅然とした態度で、制作当時の事を話してくれる。
そして、川村元気が総合指導をつとめるEテレの「オドモTV」へ。3歳児の動きをMIKIKOが分析して、大人のダンサーが踊った。子どものアイデアを大人が作品として制作するというコンセプトの10分番組。その場面での子どものアイディアの引き出し方などクリエイティブの現場を公開。
・思いついた事は、実現できちゃう。
・ダンサーやスタッフ全員の毛穴が開く程の興奮を目指している。
◾️懇親会
これだけの豪華ゲストと交流できるのかと思いきや、ゲストの半分も出席していない。この参加費では仕方ないと思い、他の参加者と交流をする。さすがに意識が高く好奇心旺盛な人ばかりだった。アーティスト・医師・メディアに関わる人などと飲みながら交流ができた。こういう繋がりは貴重だ。
人見知りの私が、こういう場で積極的に交流を求める事が出来るようになった事に成長を感じ、もっと色々な人と出会いたいという欲求を持つようになった。
もっと、面白い場を見つけて参加したい。