「妄想力」を高め、論理的に伝えるブログ

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「革命のファンファーレ」西野亮廣(前編)

西野亮廣トークイベントへ行ってから、もっと詳しく知りたいと思い購入。SNSで面白かったというレビューを多く見かけてたし。でも、西野さんのお話は極端な表現だったので影響されすぎないよう注意して読んだ。

 

職業には寿命がある

私たちの世代(40代)以上の人は職業が永遠に続くという前提で仕事をしている人が多い。しかし、スマホの普及により職業の寿命が短くなり、タクシードライバーのように職業そのものが無くなってしまう時代になる。農業革命や産業革命よりも大きな革命である情報革命が起こっている。この革命による変化から目を背ける人や既得権益を守る人は脱落する。変化する事に対する恐れが、変化に対する批判となって現れる。これからは「変化に対応し好きな事を仕事化するしか道が残されていない時代だ」と西野さんは断言している。

 

信用をお金に両替するツール「クラウドファンディング」「オンランサロン」

西野さんは著書の絵本「えんとつ町のプペル」を発行時にクラウドファンディングを2度行い、5,650万円を9,550人の支援者から集め話題となった。「お金とは信用を数値化した物」「クラウドファンディングとは信用をお金化するための装置」という2つを抑えた事でクラウドファンディングに成功をした。

 

テレビタレントはクラウドファンディングに向いていない。理由は、スポンサーからの広告費からお金をもらってる為、好感度が求められる。好感度を上げるには、番組で食べた料理がマズくても美味しいと言わなければならない。環境によって嘘をつかされる環境に身を置く事になるということだ。その為、信用を失いファンが少ないということだ。逆にファンからお金をもらってるアーディストはクラウドファンディングと相性が良い。スポンサーの期待に応えるか、ファンの期待に応えるかの違いで、「好感度」と「信用」、「認知」と「人気」はまったく別物なのだ。

 

オンラインサロンは自分の意思を表明した覚悟と、その裏事情や日頃の考え方を知る為にお金が支払われる。西野さんはスポンサーの要求に応える(嘘をつかされる)環境を放棄している。直接課金するファンが離れる「嘘をつく」選択肢はない。

 

人が時間やお金を使うのは、ネタバレしているモノを確認する為

えんとつ町のプペル」はインターネットで無料公開をしたが33万部が売れた。5,000部売れればヒットという絵本の世界で驚異的な数字だ。絵本には「読み物」としての機能の他に「読み聞かせ」という、「親と子のコミュニケーションツール」としての機能がある。 「スマホで無料で見ることができるけれど、読み聞かせをするとなると、やっぱり紙の絵本の方が……」  というのが紙の絵本のハイグレードな機能。絵本『えんとつ町のプペル』は、この部分に料金が発生している。

 

お母さん達はとにかく忙しく、自由に使えるお金も時間もない。その為、絵本を買うのに絶対にハズす(買い物で失敗する)わけにいかない。本屋さんや図書館で内容を確認してから、子供に買い与えるらしい。つまり、「無料公開してネタバレしたら買ってもらえない」ことは絵本に関しては大ハズレで、 ネタバレをしてようやく「買う・買わない」を判断してもらうスタートラインに立てるのだ。

 

このように「人が時間やお金を使って、アクションする動機は確認作業」つまりネタバレしているモノにしか反応していない。モノを売る為には、現代人の動きを読まなければならない。感情・常識・お金に支配されず、時代の変化を冷静に見極め、受け止めて、常に半歩だけ先回りをすることが大切になる。

後編に続く